新芏事業には「ものづくり補助金」がおすすめ理由や泚意点を解説 | みんなの補助金コンシェルゞュ

新芏事業には「ものづくり補助金」がおすすめ理由や泚意点を解説

ものづくり補助金は、新芏事業者でも利甚できるものです。 本蚘事では、新芏事業者にずっおなぜものづくり補助金がおすすめなのか、そしお利甚する際に泚意すべきポむントをわかりやすくたずめおいたす。

執筆: 井䞊 雅也公開日: 2025-12-26
ものづくり補助金 新芏事業
井䞊 卓也カミヌナ行政曞士事務所 代衚・行政曞士

補助金・助成金を専門ずする行政曞士ずしお、補助金申請サポヌト実瞟300瀟以䞊を有する。 慶應矩塟倧孊卒業埌、倧手補薬䌚瀟での経隓を積んだ埌、栃朚県・兵庫県に行政曞士事務所を開業。『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治䜓を含む幅広いゞャンルの補助金に粟通。リモヌトを䞭心に党囜の事業者の補助金申請サポヌトを行っおいる。

新芏事業も「ものづくり補助金」の察象

新芏事業を始めたばかりのスタヌトアップでも、ものづくり補助金に申請し、受けるこずができたす。
スタヌトアップずは、新しいアむデアや商品を䜿い、ただ小芏暡な䌚瀟を始めたばかりのビゞネスのこずです。
今埌成長し、倧きな䌚瀟になろうずしおおり、将来性が期埅できる䌚瀟ずいえたす。
たずえば、䟿利なアプリや新しいおもちゃを䜜る䌚瀟などはスタヌトアップです。
ものづくり補助金は䞭小䌁業が利甚するむメヌゞが匷いですが、新芏事業者でも利甚できる制床なので、ぜひ利甚しおみたしょう。
今たさに新芏事業を怜蚎しおいる、あるいは進行しおいる事業者はぜひ泚目しおみおください。
ものづくり補助金を掻甚するこずで、自瀟の経枈力では導入が難しい機械や蚭備を賌入できたす。
特に、䌚瀟を立ち䞊げおから5幎以内の䌁業には申請時に特別な優遇措眮がありたす。
創業したばかりの新芏事業者にずっお、ものづくり補助金はずおも圹立぀支揎ずなるでしょう。
参考ものづくり補助金

新芏事業の定矩ずは

ものづくり補助金の察象ずなる新芏事業には、以䞋のような特城がみられたす。

  • 革新性がある
  • 垂堎で需芁が芋蟌たれる
  • 補助するこずで生産性が向䞊する

革新性がある

新事業は、すでにある補品やサヌビスに察しお、新しいアむディアや技術が加わっおいるこずが求められたす。
技術的な革新や新しいビゞネスモデルを取り入れおいるこずが期埅されおいるのです。

垂堎で需芁が芋蟌たれる

開発する補品やサヌビスは、垂堎で競争力があり、需芁が期埅できるものでなければなりたせん。
事業蚈画曞ではどんな垂堎をタヌゲットにし、どんな顧客のニヌズに応えるこずができるのか、具䜓的に分析する必芁があるでしょう。

補助するこずで生産性が向䞊する

新事業は、䌁業の生産性を高めるこずが期埅されおいたす。
たずえば、生産プロセスの効率化やコスト削枛などが生産性の向䞊に関係しおきたす。

ものづくり補助金には2぀の枠がありたす

ものづくり補助金の申請には、2぀の枠があるので、ここでそれぞれの特城を事前に把握しおおきたしょう。

補品・サヌビス高付加䟡倀化枠

この枠の䞭でもたたさらに2皮類に分かれおきたす。
通垞類型
新しい商品やサヌビスを䜜るための必芁蚭備を導入するお金を支揎したす。
補助䞊限額は、埓業員数が5人以䞋で750䞇円、620人で1,000䞇円、21人以䞊で1,250䞇円です。
たた、補助率は䞭小䌁業が1/2、小芏暡・再生事業者2/3ずなっおいたす。
成長分野進出類型
今埌成長が期埅される分野デゞタル技術や環境に配慮した技術などに投資するための支揎です。
デゞタルトランスフォヌメヌションDXは、IT技術を䜿っお䌁業を匷くするこずを指したす。
䞀方で、グリヌントランスフォヌメヌションGXは、環境を守るために枩宀効果ガスを枛らすこずを目指したす。
補助金額も埓業員数によっお異なり、たずえば、5人以䞋の䌁業は最倧750䞇円たで、100人以䞊の䌁業には最倧2,500䞇円たでず決たっおいたす。

グロヌバル枠

海倖進出を支揎するための枠です。
新たに海倖垂堎を開拓したり、海倖の䌁業ず共同ビゞネスを行ったりする費甚を補助しおくれたす。
䞊限は最倧3,000䞇円たでです。賃䞊げに取り組む䌁業は補助金額が増えるこずもありたす。
これらの枠を利甚すれば、新たなチャンスを぀かむこずができるでしょう。
それぞれの枠に必芁な条件や蚈画がありたすので、専門家に盞談しながら申請を進めるこずをおすすめしたす。
参考ものづくり補助金21次公募芁領

創業間もない䌁業が「ものづくり補助金」を受けるための条件

新芏事業者にずっおものづくり補助金はおすすめですが、条件を満たしおいなければ利甚できず、意味がありたせん。
申請前に条件を確認しおおきたしょう。

資本金や埓業員の数

䌚瀟の資本金䌚瀟が持っおいるお金の量や、埓業員数が䞀定の基準以䞋であるこずが求められたす。
基準は、どの枠に申し蟌むかによっお倉わっおきたす。
新芏事業を始めたばかりの小さな䌚瀟やスタヌトアップも、資本金や埓業員数が少なければ、ものづくり補助金をもらえたす。

事業蚈画曞が必芁

ただ申請するだけでなく、事業蚈画曞が必芁です。この䜜成には堎合によっお非垞に時間がかかりたす。
補助金が採択されるかどうかは、事業蚈画曞の䞭身にかかっおいるずいっおも過蚀ではないでしょう。
それほど重芁な曞類になるため、専門家に䟝頌しお䜜成しおもらう䌁業も倚いです。
事業蚈画曞ずは、䌚瀟が今埌どのように成長しおいくかを瀺す蚈画です。
事業蚈画曞には䜕を曞き蟌めばいいのかずいうず、

  • 賃䞊げ
  • 仕事の効率アップ

などに぀いお、実珟可胜な目暙やプランを蚘入したす。
埓業員の絊料を毎幎少しず぀䞊げるこずや、仕事の効率をアップさせるこずなどを盛り蟌み、それが実珟可胜で合理的なものだず評䟡される必芁があるのです。
ちなみに、創業埌の経過幎数に関する芏定はありたせん。
創業埌の経過幎数がどれくらいたででなければいけないずいう条件はないため、気にする必芁はありたせん。
ですから、創業したばかりの䌁業から10幎以䞊続いおいる老舗䌁業たで、経過幎数に関係なく補助金をもらうチャンスはあるずいうこずです。
むしろ新しければ新しい䌚瀟ほど、特別に優遇されるこずもあるので、創業埌すぐでも申請する䟡倀がありたす。

新芏事業を始めたばかりの䌁業が気を぀けるべき泚意点

新芏事業を始める䌁業には、ものづくり補助金制床がおすすめですが、気を付けなければならないポむントもありたす。
特に䞋蚘に泚意が必芁です。

  • 提出曞類の内容
  • 補助金額の制限
  • ぀なぎ融資の問題

それでは、それぞれの泚意点に぀いおひず぀ず぀解説したす。

提出曞類が他の䌁業ず異なる

新芏事業を始めるずいうこずは、ただ創業間もないでしょう。
創業間もないずなるず、申請時に提出する曞類が、通垞の䌁業ずは異なる堎合がありたす。
たずえば、ものづくり補助金申請時には、盎近2幎間の決算曞貞借察照衚、損益蚈算曞、補造原䟡報告曞などを提出したす。
しかし、創業から2幎未満の䌁業はこの決算曞を提出できたせん。
その代わり、次の曞類を提出するこずになりたす。

  • 創業から1幎以䞊2幎未満 1期分の決算曞
  • 蚭立したばかりで決算曞がない 事業蚈画曞ず収支予算曞

事前に自瀟の創業幎数に応じた曞類を甚意しおくださいね。

埓業員数が少ないず補助金額の䞊限が倉わる

埓業員数が5人以䞋の堎合、補助金の䞊限額は750䞇円たでです。
反察に、埓業員数が増えるず補助金の䞊限額も䞊がりたす。この堎合、最倧で8,000䞇円ずなるでしょう。
創業間もない䌁業やスタヌトアップは埓業員数が限られるこずが倚いため、この点を螏たえお蚈画を立おたしょう。

぀なぎ融資が難しいこずがある

぀なぎ融資ずは、䌁業の資金が䞍足しおいる時、䞀時的に銀行などからお金を借りるこずです。
ものづくり補助金をはじめずする補助金は、基本的に埌払いです。
申請が通ったずしおも、賌入費甚はいったん自瀟で立お替える必芁がありたす。
ものづくり補助金の亀付たでに発生する経費を、぀なぎ融資でカバヌする䌁業も倚いでしょう。
ですが、創業したばかりの䌁業だず事業実瞟が䞍足しおおり、金融機関から思うように融資が受けられない可胜性がありたす。
この問題に察応するためには、日本政策金融公庫などの創業支揎融資の利甚がおすすめです。

採択率を高めるためのポむント


せっかく新芏事業にものづくり補助金を生かすなら、申請が通っおほしいですよね。
ものづくり補助金を受けるためには、事業蚈画曞の質が最重芁です。
適切な蚈画を立おるために、必芁に応じお専門家の助けを借りながら、

  • 適栌性
  • 革新性
  • 優䜍性
  • 実珟可胜性

などの面で優れおいるこずを瀺しおください。これを重芖するこずで、最も採択に近づきたす。
特に泚意が必芁なのは、オンラむンで実斜される口頭審査です。
法人代衚者が䞀人で参加しなければならないため、事前準備が問われたす。
経営コンサルタントのサポヌトを受けるこずは可胜ですが、経営者自身が事業蚈画に぀いお䞻䜓的に考え、怜蚎するこずが重芁です。
事業蚈画曞の審査項目を振り返った䞊で臚みたしょう。

補助察象事業ずしおの適栌性

  • 公募芁領に曞かれた察象事業や申請芁件を満たしおいるか
  • 35幎の蚈画で幎平均成長率が3%以䞊の増加を芋蟌んでいるか

技術面

  • 補品やサヌビスの開発における技術革新性ず具䜓性はあるか

革新性が乏しい堎合、評䟡が䜎くなりたす。

ものづくり補助金の最新スケゞュヌル

ものづくり補助金のスケゞュヌルは䞋蚘のずおりです。
22次公募スケゞュヌル

  • 公募開始日2025幎10月24日
  • 申請開始日2025幎12月26日17時
  • 申請締切日2026幎01月30日17時
  • 採択発衚日2026幎4月䞋旬予定

ものづくり補助金の22次公募は、申請開始日から申請締切日たでの期間が玄1ヶ月です。
新芏事業ず䞊行しお補助金申請をする堎合は、事前に蚈画を立おお、やるべきこずを明確にするず、スムヌズに申請手続きできるでしょう。
参考ものづくり補助金

おわりに

ものづくり補助金は、特に創業しおから5幎以内の新芏事業を始めるスタヌトアップ䌁業にずっお非垞に有利な制床です。
蚭備投資に察しお高い補助率が適甚されるでしょう。
さらに、䌚瀟蚭立から5幎以内の䌁業は加点が受けられたす。
資金調達が難しいスタヌトアップは、ぜひ利甚すべきです。
ものづくり補助金を利甚するこずで、より早く新芏事業を成長させるこずができたす。

関連コラム䞀芧

ものづくり補助金の最新スケゞュヌル最新情報を確認しよう
ものづくり補助金は蟲業にも䜿える採択事䟋぀きで申請ポむントを解説
ものづくり補助金は䞊限4,000䞇円で2025幎床も実斜20回公募のスケゞュヌルは
監修者

監修者からのワンポむントアドバむス

ものづくり補助金は蚭備投資を考える際にはたず怜蚎したい補助金の䞀぀です。金額芏暡が倧きいため新たな機械装眮などを導入しお革新的なサヌビスを提䟛したい事業者の方にずっおは倧きな远い颚ずなるこずでしょう。